2008年12月31日

感謝

今年も残すところあとわずかとなりました。

 今年も皆様のご指導、ご協力のもと、「建築設計」「木造防火技術開発」「木造教育」の3本立てで多くのプロジェクトに関わることができました。

 特に防火に関しては、三澤康彦さん(エムズ建築設計事務所)、三澤文子さん(岐阜県立森林文化アカデミー)、協同組合レングス、エンデバーハウス社に技術協力し、スギだけで構成された外壁の防火構造の大臣認定を取得したこと
(詳細はhttp://www.length.or.jp/をご覧下さい)、多くの木造設計者に向けて、木造防火に関するセミナー講師をさせていただいたことが貴重な経験と財産になりました。
 
 また、設計では、防火規制の厳しい東京山の手線内の準防火地域に木造3階建て住宅の設計を依頼され、現行防火法令の中で、どこまで木材をあらわしとした木造らしい木造をつくれるか、構造家(腰原幹雄氏:http://wood.iis.u-tokyo.ac.jp/)と模索し、来春着工までこぎつけたことが大きな成果でした。

 ここ数年の目標であった「防火規制のために不可能であったことを、まず研究・実用化し、それを自分の設計に活かす」ことが少しずつ実現していることが何よりもうれしいことです。これも周りの方々と協同作業をさせてもらえているからできることだと心から感謝しております。

 来年は、日本初となる「木材が天井面にあらわしとなった床・屋根の準耐火構造」の大臣認定の取得や、「街の建具屋さんがつくれる木製防火戸」の開発研究など、今年以上にやりがいのあるプロジェクトがたくさん待っています。失敗を恐れることなく前を向いて着実に進めていきたいと思っておりますのでどうぞ来年もよろしくご期待をお願い申しあげます。

 最後になりますが、ほぼ2年間更新をせずにご迷惑・ご心配をかけておりましたホームページを年明け早々にリニューアルすることとなりました。ずっと、トップページにあったインド・チャンディーガルのオープンハンド(ル・コルビジェ)ですが、このブログに移して大切に残しておきたいと思います。ちなみにここは、わたしのもう一度いきたい場所です。

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本年は大変おせわになりまことにありがとうございました。
来年はホームページ・ブログを使って、防火・設計に関する情報を発信していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申しあげます。
それでは、よいお年をお迎え下さい。


平成20年12月31日 安井昇
posted by TEAM SAKURA at 15:39| Comment(0) | TrackBack(0) | TEAM SAKURA